News

Web3インフラ事業の協業パートナーとして次世代Web3aaS「THXNET.」本格提供開始

2025.10.19 お知らせ

~市場の成熟とエンタープライズニーズの高まりに応える次世代Web3aaS「THXNET.」~

Web3インフラサービス「THXNET.」について、当社は協業パートナーとして本格的な販売展開を開始いたします。近年のWeb3市場の成熟とエンタープライズ領域でのニーズの急速な高まりを受け、より多くの企業様にTHXNET.の次世代型であるWeb3-as-a-Service(Web3aaS)ソリューションをお届けするため、サービス展開の強化を図ってまいります。

1. Web3市場の現状と課題

Web3技術への関心が高まる一方で、多くの企業がWeb2からWeb3への移行において以下のような課題に直面しています:

  • 専門人材の不足: ブロックチェーン開発に精通したエンジニアの確保が困難
  • 高い技術的ハードル: 複雑な暗号学的概念やコンセンサスアルゴリズムの理解が必要
  • 長期間の開発期間: 一からブロックチェーンインフラを構築する場合、数ヶ月から数年を要する
  • 高額な初期投資: 専門チームの編成やインフラ構築に膨大なコストが発生
  • セキュリティリスク: 独自実装によるセキュリティホールやハッキングリスク

既存のパブリックチェーン(Ethereum、Polygon、Solanaなど)では、これらの課題を根本的に解決することが困難であり、エンタープライズ向けの包括的なソリューションが求められていました。

2. THXNET.とは? – Web3-as-a-Serviceの強み

THXNET.は、「Plug & Play Blockchain Network」として設計された次世代のWeb3インフラプラットフォームです。企業がWeb2.0からWeb3へスムーズに移行できる環境を提供するワンストップ型Web3-as-a-Service(Web3aaS)プラットフォームです。Layer 0/Layer 1構造のブロックチェーン技術を基盤とし、オンチェーン/オフチェーン統合エンジニアリングを通じて、プライベートチェーンとパブリックチェーンの包括的かつハイブリットなソリューションを提供します。Web3-as-a-Service(Web3aaS)という新しいアプローチにより、企業がブロックチェーン技術を活用したサービスを簡単かつ迅速に展開できる環境を可能します。

THXNET.は、企業が自社専用のLayer 1ブロックチェーンを含むWeb3インフラを最短1日で構築し、既存システムへ“APIベースで容易に組み込める” オールインワンWeb3 as a Service(Web3aaS)基盤です。

専用のLayer 1ブロックチェーンは共通のLayer 0ルートチェーンに支援され、単独よりもより強固なセキュリティや相互運用性が確保されています。

またIDウォレットやFT/NFTの発行など、ビジネスに必要なWeb3要素をすべてカバーしており、ユースケースに応じた柔軟な導入が可能です。

3. 既存Web3(パブリックチェーン)との比較

一般的なパブリックチェーン実装の課題

  • ブロックチェーン専門エンジニアの深刻な不足
    グローバルでの人材争奪戦
  • 高度な技術的ハードル
    コンセンサス、暗号学の専門知識要求
  • 長期化する開発期間
    L1構築→L2構築→統合開発の複雑プロセス
  • 複雑なオンチェーン/オフチェーン統合
    アーキテクチャ設計の複雑性
  • セキュリティリスク
    独自実装による脆弱性リスク

THXNET.の差別化要素

  • Web3-as-a-Service(Web3aaS)モデル
    インフラ抽象化による簡素化
  • SaaS型の即座利用開始
    FIAT月額課金での即時利用
  • 既存エンジニアでの開発可能性
    Web2.0互換APIによる学習コスト削減
  • 数日〜1週間での実装
    実証済みインフラの活用
  • 専用Layer 1 Leafchain提供
    企業要件に特化したカスタマイズ
  • オンチェーン/オフチェーン統合済み
    包括的なソリューション提供

簡単なゲームを通して、従来型とTHXNET.のサービス積み上げの容易さの違いを体験↓

Web3DX:従来型 vx THXNET.体験ゲーム

※PCのみ対応となります。

4. THXNET.の技術アーキテクチャ

4.1 Layer 0 Rootchain(ルートチェーン)

基本特性

  • 性質: パブリックブロックチェーン
  • 基盤技術: Polkadot Substrateフレームワーク
  • 互換性: Polkadot RelayChain/Parachainとの完全互換
  • 設計思想: Web3-aaS向けに完全チューニング済み

参加モデル

  • Validator(バリデーター):
    十分なTHXトークンを保有する誰でもバリデーターとして参加可能。ブロック生成と検証を担当
  • Nominator(ノミネーター): THXトークン保有者がバリデーターを支持し、報酬を獲得
  • オープン性: パブリックチェーンとして誰でもアクセス可能

役割

  • エコシステム全体のセキュリティ基盤
  • 全Leafchainの監視と保護
  • トークンエコノミクスの中核
  • Federated Consensus Securityの実装基盤

4.2 Layer 1 Leafchain(リーフチェーン)

基本特性

  • 性質: Permissioned(許可型)チェーン
  • アクセスモデル:
    • 一般ユーザー: 公開アクセス可能(読み取り・トランザクション実行)
    • Collator(コレーター): 承認されたエンティティのみが参加可能
  • 提供形態: 企業専用ブロックチェーン環境

Collatorの役割

  • ブロックの生成と提案
  • トランザクションの収集と整理
  • Rootchainとの連携
  • 企業要件に特化したカスタマイズ実装

独立性と柔軟性

  • 各Leafchainは互いに影響を与えない設計
  • 独立したガバナンス
  • カスタマイズ可能なコンセンサスメカニズム
  • 企業のビジネスロジックに特化した実装

4.3 Federated Consensus Security

概念:選択されたノードのグループがネットワークの異なるレイヤーにまたがって、全てのネットワークの状態変更を共同で検証・承認する仕組みです。

THXNET.における実装

  • Rootchain上の全てのValidator(Leafchainを運営するメンバーが設定したValidatorを含む)が、全てのLeafchainを共同で監視・保護
  • 各Leafchainのセキュリティは、Rootchainの分散型セキュリティによって保証される
  • 単一のLeafchainへの攻撃が成功するには、Rootchain全体のコンセンサスを破る必要がある

メリット

  • 共有セキュリティモデルによる堅牢性
  • 個別チェーンでのセキュリティコスト削減
  • エコシステム全体での相互保護
  • スケーラビリティとセキュリティの両立

4.4 Separation of Concernsの設計思想

なぜLayer 0/Layer 1構造が必要なのか

  • コンポーネント結合問題の解決
    • レイヤー分離により、各層の責任範囲を明確化
    • システムが大規模化・複雑化しても管理可能
  • Private/Permissioned Layer-1の実現
    • 企業要件に応じたカスタマイズ
    • プライバシーとパブリック性の両立
  • Federated Consensus Securityの実装
    • 共有セキュリティモデルの効率的実装
    • セキュリティコストの最適化
  • 柔軟性の確保
    • 将来の変化する要求に迅速対応
    • 各Leafchainが互いに影響しない独立性

4.5 相互運用性とセキュリティモデル

ID-Walletによる統合

  • 全てのチェーン(Rootchain、複数のLeafchain)がID-Walletを通じて連携
  • シームレスなクロスチェーン体験
  • 一つのIDで全エコシステムにアクセス

共有セキュリティモデル

  • Rootchainが提供する強固なセキュリティ基盤
  • 各Leafchainは独自のセキュリティ対策が不要
  • エンタープライズグレードの信頼性

技術的互換性

  • Substrate基盤による拡張性
  • Polkadotエコシステムとの相互運用
  • 非Substrateチェーンともブリッジで接続

オンチェーン/オフチェーンエンジニアリング

THXNET.は、Web2.0互換APIを提供することで、既存システムからのスムーズな移行を実現します。これにより、大規模なシステム改修を行うことなく、段階的にWeb3機能を導入することが可能です。

5. 既存Web3(パブリックチェーン)との比較 – THXNET.の強み

5.1 専門知識不要の実装

一般的なパブリックチェーン実装では、Solidityやブロックチェーン特有の概念習得に数ヶ月を要しますが、THXNET.では異なるアプローチを採用しています。

実装の容易さデモ

THXNET.実装はブロックチェーン未経験エンジニアでも数日で実装可能です。

  • ブロックチェーンエンジニア不要: Web2開発経験があれば十分対応可能
  • 数日~1週間での実装: 従来の数ヶ月から劇的な期間短縮を実現
  • 豊富なSDK・API: 直感的に使用できるツールセットを提供

5.2 エンタープライズ向けSaaSモデル

項目 従来のパブリックチェーン THXNET. Web3aaS
課金方式 暗号資産(ETH、MATIC等)でガス代支払い 月額FIAT決済で即利用可能
インフラ管理 ノード運用やインフラ管理が必要 専用Layer 1チェーンを完全管理
スケーラビリティ ネットワーク全体の負荷に依存 専用チェーンで予測可能な性能

5.3 ハイブリッド構造の優位性

THXNET.の独自アーキテクチャは、Substrate Frameworkを基盤としており、Polkadotエコシステムとの完全な互換性を持ちます。

  • Layer 0 Rootchain: パブリックな分散型セキュリティを提供
  • Layer 1 Leafchain: エンタープライズ要件に対応した許可型環境
  • Substrate/Polkadot互換性: 他のSubstrateベースチェーンとの相互運用性
  • ブリッジ技術: Non-Substrateチェーンとの接続も可能

6. THXNET.の主要機能

6.1 ID-Wallet – 革新的なユーザー体験

従来のWeb3ウォレットは、秘密鍵の管理や複雑な設定が必要でしたが、THXNET.のID-Walletはより直感的にユーザー体験として扱いやすい方式を提供しています。

ID-Walletデモ

ID-Walletはメールアドレスだけで簡単にウォレット作成できるため、ブロックチェーンを意識させず従来のWeb2型での実装を可能にします。

  • メール認証のみ: 複雑な秘密鍵管理が不要
  • Web2ユーザビリティ: 既存サービスと同等の使いやすさ
  • セキュリティ確保: 分散型アイデンティティ技術で安全性を維持

また、デジタル庁認証アプリと連携し、IDウォレットにマイナンバーカードの紐付けも可能です。マイナンバーのKYC対応により、既存のKYC実装によるコストや実装にかかる期間を圧縮できます。

6.2 HybridNFT – 柔軟なデジタル資産管理

THXNET.のHybridNFTは、オンチェーン/オフチェーンの長所を組み合わせたハイブリット型のNFT実装が可能です。

HybridNFTデモ

HybridNFT – オンチェーン/オフチェーンハイブリッド型NFT

  • コスト効率: 必要な部分のみオンチェーンで管理
  • パフォーマンス: 大容量データはオフチェーンで高速処理
  • 互換性: 既存NFTマーケットプレイスとの連携が可能

6.3 Built-in To-Earnプロトコル

THXNET.には、エコシステムの成長を促進するインセンティブメカニズムが組み込まれています。

Connect-to-Earnデモ

Connect-to-Earn – トークンによるインセンティブ配布

Flywheelエコシステム成長モデル

  • ConnectToEarn: ID-Walletでサービス接続時にトークン獲得
  • ShareToEarn: ユーザー属性データ共有でインセンティブ獲得
  • 相乗効果: サービス数とユーザー数の相互増加によるエコシステム拡大

6.4 Web2.0互換API

既存のWeb開発者が直感的に使用できるRESTful APIを提供し、ブロックチェーンの複雑さを完全に排除します。

  • ウォレット管理API: 残高確認、送金、履歴取得を簡単な関数呼び出しで実現
  • トークン操作API: 発行、転送、バーンなどの操作を標準化
  • NFT管理API: メタデータ管理からマーケットプレイス連携まで包括的にサポート

7. 技術的優位性の詳細

7.1 Substrate Framework採用の意義

THXNET.は、Polkadotエコシステムで実績のあるSubstrate Frameworkを採用することで、以下の優位性を確保しています:

  • 実証済みの安定性: 多数のパラチェーンで稼働実績
  • 柔軟なカスタマイズ: モジュラー設計により企業要件に合わせた調整が可能
  • 継続的アップデート: Parity Technologiesによる継続的な開発・保守

7.2 マルチチェーン相互運用性

THXNET.の相互運用性は、単なる技術的接続を超えて、真の価値交換を可能にします:

  • Polkadot Parachain互換: XCMプロトコルによる直接的な価値転送
  • Ethereum連携: ブリッジ技術によるERC-20/ERC-721資産の移動
  • その他チェーン対応: 主要パブリックチェーンとの接続インフラを提供

8. まとめ

8.1 ワンストップソリューション

THXNET.は、プロトコル層からアプリケーション層まで、Web3サービス構築に必要な全ての要素を包括的に提供します:

  • インフラ層: Layer 0/Layer 1ブロックチェーンインフラ
  • ミドルウェア層: API、SDK、開発ツール
  • アプリケーション層: ウォレット、NFTマーケットプレイス、DApp
  • サービス層: 技術サポート、運用支援、マーケティング支援

8.2 短期間での市場投入

実証済みのインフラ: 既に複数の本番環境で稼働している安定したインフラストラクチャにより、リスクを最小限に抑えながら迅速な市場投入が可能です。

  • PoCから本番まで: 概念実証から商用サービスまで一貫したサポート
  • 段階的展開: 小規模開始から本格展開まで柔軟なスケーリング
  • リスク軽減: 実績のある技術スタックによる技術的リスクの最小化

8.3 包括的な技術サポート体制

  • 専任技術チーム: ブロックチェーン専門家による直接的な技術支援
  • 移行支援サービス: Web2システムからの段階的移行をサポート
  • 運用支援: 24/7監視体制とインシデント対応
  • 教育・研修: 顧客チーム向けのWeb3技術教育プログラム

8.4 柔軟なビジネスモデル

プラン 対象 特徴 課金モデル
Starter PoC・小規模導入 専用Layer1(テストネット)、基本機能 初期導入費+月額固定
Enterprise 本格的な商用サービス 専用Layer 1(メインネット)、アドバンス機能 初期導入費+月額固定
Custom 大規模エンタープライズ Enterpriseプランに加えたカスタマイズ対応 初期導入費+月額固定

THXNET.が選ばれる3つの理由

1. Web2からの移行の容易さ

  • ブロックチェーン専門知識不要の実装
  • Web2.0互換APIによる段階的移行
  • 既存システムとの親和性

2. 既存Web3の複雑さを解消するSaaSモデル

  • 月額FIAT決済による予測可能なコスト構造
  • 専用Layer 1による安定したパフォーマンス
  • インフラ運用の完全アウトソーシング

3. エンタープライズグレードの信頼性とサポート

  • 24/7運用監視とSLA保証
  • 専任技術チームによる直接サポート
  • 実証済みのセキュリティとスケーラビリティ

Web3の真の価値をビジネスに活かすために、 THXNET.と共に、企業のDX推進とWeb3活用を強力に支援してまいります。

お問い合わせ・協業のご相談

THXNET.の採用にご興味をお持ちの企業様は、以下よりお気軽にお問い合わせください。