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【ベータテスト企業募集】LiDAR×AI 損傷検知ツール「LiDAR Damage Detection」β運用開始のお知らせ
当社が開発を進めてきたインフラ点検支援ツール「LiDAR Damage Detection」のβテスト運用を開始しました。現場で撮影した写真をAIが解析してひび割れを自動検出し、国土交通省の点検要領に対応した損傷図(その5)・損傷写真台帳の自動作図までを、ブラウザ上で一気通貫に行えるサービスを想定しています。LiDARで取得した点群データを組み合わせれば、3Dでの確認や検知精度の向上にもつながります。
βテスト期間中は、先行導入いただける企業・団体を特別価格でご案内しています。
サービスの詳細・実画面は、専用サイトをご覧ください。
▶ https://lidar-damage-detection.com/
なぜ作ったのか – 点検現場の「書類仕事」をなくしたい
全国約73万橋の道路橋には5年に1度の法定点検が義務付けられています。建設後50年を超える橋梁は今後加速度的に増える一方、点検を担う技術者は不足し、自治体の維持管理予算も限られています。
そして現場の方々を最も苦しめているのが、点検そのものではなく帰社後の調書作成です。損傷図の作図、写真台帳の整理、様式への転記。現場での作業時間を上回る事務作業が、点検業務全体のボトルネックになっています。
当社はこれまで、ブラウザで動く無料オンラインPCDビューワーや、点群データからひび割れを自動検出する解析ツール「PCD CrackDetection」を開発してきました。LiDAR Damage Detection は、これらの技術を「現場で実際に使える1本のワークフロー」として統合したサービスです。画像認識AIによる損傷検知を軸に、LiDARの点群データを組み合わせて精度を高めていくアプローチをとっています。
できること – 4ステップで現場から調書まで
LiDAR Damage Detection の使い方は、4つのステップだけです。
STEP 1:プロジェクトを作成
物件名・路線名・管轄を登録し、現場をプロジェクトとして管理します。撮影データ、検出結果、出力した調書がすべて1つのプロジェクトに紐付きます。

プロジェクト作成画面:画面上部のステップナビで現在地が常にわかるシンプルなUI
STEP 2:LiDAR点群を取り込み、全体を3Dで把握(任意)
LiDARで取得した点群データを取り込めば、損傷記録の土台となる3Dモデルを確認できます。取得した点群はブラウザ上の3Dビューワーでそのまま閲覧でき、ドラッグで回転・ホイールで拡大しながら、色分け表示でへこみや欠損を立体的に確認できます。点群を組み合わせることは、検知精度の向上にも役立ちます。点群の取得方法や組み合わせ方は対象構造物ごとにケースバイケースで最適化を進めており、スマートフォン(iPhone / iPad)のLiDARのみで完結する撮影フローは、今後目指している方向です。

取り込んだLiDAR点群(18万点)をブラウザでそのまま3D表示。最大凹み深さ・凹み領域も自動算出
STEP 3:損傷箇所を接写し、AIが自動検出
気になる部位を接写した写真をアップロードすると、AIがひび割れを自動検出します。検出感度は調整可能で、薄いひびまで拾い上げる設定にも対応。スケール校正(1pxあたりのmm数)を行えば、ひびの長さ・幅を実寸(mm単位)で算出し、構造種別(RC / PC)に応じたしきい値で損傷度の判定まで自動化します。これが本サービスの中核となる機能です。

STEP 4:損傷図(その5)と写真台帳を出力
撮影した写真を部材・パネル位置に割り当てると、橋梁名・路線名・橋梁コードなどのヘッダ情報を反映した損傷図(その5)と、検出結果を重畳した損傷写真台帳を自動で作図し、PDFで出力します。写真番号で損傷図と台帳が対応するため、図面と写真の照合作業も不要です。

実際の出力画面:写真の部材割当だけで様式に沿った損傷図+一覧表を自動作図。そのままPDF出力
現場で撮影したその日のうちに調書化まで完了する。「持ち帰って作図する」という工程そのものをなくすことを目指しています。
特徴 – 写真から始められる、インストールゼロ
LiDAR Damage Detection が大切にしているのは「導入のハードルの低さ」です。
現場写真から始められる。 まずは現場で撮影した写真があれば導入可能です。特別な機材を揃えなくても損傷検知のワークフローを試せるため、点検頻度を上げることにもつながります。LiDARの点群データをお持ちの場合は、組み合わせることで3Dでの確認や検知精度の向上を図れます。
ブラウザだけで完結する。 解析も3D閲覧も調書出力もすべてブラウザ上で動作します。PCへのソフトウェアインストールや環境構築は不要で、オフィスでも現場でもすぐに結果を確認できます。
技術者の判断を支援する設計。 AIの検出結果は最終判定ではなく、点検技術者が確認・修正することを前提とした支援情報として提示します。定量データ(実寸計測・損傷度の目安)を揃えることで、技術者がより本質的な判断に集中できる環境をつくります。
βテスト先行導入企業・団体を募集します
LiDAR Damage Detection は現在βテスト運用中です。本リリースに先立ち、実際の点検現場でご活用いただきながら、フィードバックを開発に反映してくださるパートナーを募集しています。
βテスト参加には次の特典があります。
- βテスト期間限定の特別価格でのご提供(正式リリース後の通常価格から大幅な優待を予定。ご利用規模に応じて個別見積り。)
- スキャンから調書出力までの全機能をフル利用可能
- 導入時のオンボーディング支援
- 現場からの改善要望を開発ロードマップに優先反映
- 正式リリース後も優待価格を継続適用
橋梁点検を受託されている建設コンサルタント・点検事業者の方、限られた予算の中で管理橋梁の点検をお考えの自治体・道路管理者の方、竣工検査や維持管理の効率化を進めたい施工会社の方など、ぜひお気軽にご相談ください。なお、品質維持のため参加枠には限りがあります。
お申し込み・お問い合わせ: info@izutsuya.io
おわりに – インフラ点検DXプラットフォームへ
PCDビューワーから始まった当社のLiDAR活用の取り組みは、ひび割れ検出エンジン「PCD CrackDetection」を経て、現場のワークフロー全体をカバーする LiDAR Damage Detection へと進化しました。
今後は、点検結果の時系列蓄積による経年変化のモニタリング、多様な劣化事象への検出対象の拡大、行政・道路管理者とのデータ連携など、インフラ維持管理のDXをさらに推し進める機能拡張を構想しています。その第一歩となるβテストに、ぜひご参加ください。