石垣と堀に囲まれた城門を3D Gaussian Splattingで記録したデータ

Culture文化事業

文化財・文化の
3Dデジタルアーカイブ

消えゆく前に、未来へ残す。
建造物・工芸・植物・人の動きを3Dと4Dで記録し、
保管から公開・活用までを、ひと続きで引き受けます。

相談する実例を3Dで見る

  • 2024年〜文化アーカイブ プロジェクト
    (2024年開始)
  • 1,000点超スキャンデータ
    (非公開分を含む)
  • 15種以上対応するファイル形式
    (3DGSの主要7形式を含む)
  • 約15分木造3階建て・3フロアの
    撮影時間(一例)

Why

なぜ、3Dで残すのか

地震や火災、老朽化、後継者の不足によって、建造物も、工芸も、それを支える技術も失われていきます。

写真と映像は、ある角度からの見た目を残せます。ただ、形と質感、空間の奥行きは残せません。3Dデータは、対象を立体のまま記録します。あとから好きな角度で見られ、研究や復元の手がかりになります。

  1. 立体のまま残る正面も背面も、屋根の上も。撮影した範囲を、1つのデータとして見られます。
  2. 光と質感ごと残る3D Gaussian Splatting は、木の艶や石の肌を、その場の光と一緒に記録します。
  3. 誰でも見られる専用のアプリは要りません。URLを開けば、スマートフォンのブラウザで見られます。
市街地の建物と樹木に囲まれた伊勢崎神社を上空から撮影した写真
伊勢崎神社(群馬県伊勢崎市)。市街地の建物と樹木に囲まれた境内を、地上とドローンから全方位で撮影した。

What we archive

記録できるもの

動かないものは3Dで、動くものは4Dで記録します。

  • 城門と石垣を記録した3Dデータ

    建造物・空間

    寺社、歴史的な建物、町並み。外観は地上とドローンから、内部は小型のスキャナーや360度カメラ(Insta360 X6、DJI Osmo 360)で撮影します。寸法が要る場合は、LiDARスキャナー(3DMakerpro Eagle)で点群も取ります。

  • 本小松石と漆を組み合わせた作品

    工芸・美術作品

    茶杓、石の作品、寄木細工。形と素材感を、作品1点ごとに記録します。細かな造形は、レーザー方式の3Dスキャナー(Revopoint MetroY Ultra)で精密に測ります。

  • 透明ディスプレイに表示した植物の3Dデータ

    植物・自然物

    花、樹木、希少な植物。その時期にしか見られない姿を、立体のまま残します。

  • 踊る人物を視点を変えながら再生している4DGS.jpの画面

    人の動き

    舞や所作のような動きは、4D Gaussian Splatting(4DGS)で記録します。再生しながら、視点を変えられます。骨格の動きとして残す場合は、マーカーレスのモーションキャプチャー(AR51)を使います。

4DGSは、対象と撮影の条件によって方法が変わります。スマートフォン1台の動画から生成するレンダラーは開発中です(2026年9月のお知らせ)。

Scan — Archive — Platform

撮影から公開まで、ひと続きで

撮るだけ、預かるだけでは終わりません。
撮影、保管、公開と流通を、1社で受け持ちます。

建物の内部を3D Gaussian Splattingで再構成している様子

01Scan

撮る

  • 3D Gaussian Splatting を中心に、一眼レフカメラでの写真測量やレーザースキャンも、対象に合わせて選びます。
  • 屋外は、地上とドローンから全方位で撮影します。屋内は、カメラ4台とLiDARを載せた手持ちの小型スキャナー(XGRIDS PortalCam)を使います。
  • 樹木や隣の建物で死角ができる現場では、方向ごとに作ったデータを1つにまとめます。そのための統合ツールを自社で開発しました(β版)。
  • 一般社団法人三次元スキャンテクノロジー協会と提携しています。

ガウシアンスプラッティングとは3Dスキャニングについて統合ツールの開発記録

方向別のデータを統合して1つにまとめた伊勢崎神社の3Dデータ

02Archive

保管する

  • 元データはPLYで保管します。用途に合わせて、圧縮PLY・SPLAT・KSPLAT・SPZ・SOG・RAD に変換します。これら3DGSの主要7形式に、GLB・FBX・OBJ などを合わせて、15種以上の形式に対応しています。
  • 3Dプリントや制作ソフトで使えるよう、3DGSをメッシュ(GLB/STL/OBJ)に変換できます(3DGS Mesh Converter・ベータ版)。
  • 登録したデータの記録は、ブロックチェーンで管理します。工芸品では「実物1点=3Dデータ1点」として発行し、データを本物の証明として扱う仕組みを実証しました。

対応形式の一覧メッシュ変換茶杓での実証

3Dasset.ioの画面。文化財カテゴリーの3Dデータが並んでいる

03Platform

公開する・届ける

  • 自社で運営する 3Dasset.io で公開します。アプリは要りません。URLを開くだけで見られ、自治体や施設のサイトに埋め込むこともできます。
  • 部位ごとに解説のピンを立てられます(注釈機能)。見どころを順番に案内する見せ方もできます。
  • 町並みや大型の建造物のような大きなデータも、スマートフォンのブラウザで見られます。その場を歩く目線で見るウォークスルーにも対応しています。
  • データの販売もできます。動きのある4DGSは、4DGS.jp で公開・配信します。

3Dasset.io ↗4DGS.jp ↗注釈機能ウォークスルー

Live data

実際のデータを、3Dで見る

赤穂城 本丸門のデータを、3Dasset.io で公開しています。回す、近づく、見上げる。ブラウザでそのまま操作できます。

本丸門を3Dで見る

3Dasset.io が別のタブで開きます。

Use

残したデータの使い道

  • 記録・復元の資料被災や劣化の前の姿を、立体のまま参照できます。メッシュに変換すれば、3Dプリンターでの再現にも使えます。
  • 教育・研究現地に行けない人も、手に取れない作品も、ブラウザで観察できます。注釈で解説を添えられます。
  • 観光・発信公式サイトや観光案内に埋め込めます。海外からも、URLひとつで見られます。
  • 展示・体験透明ディスプレイ「xTrace」やVRで、実物の代わりに、あるいは実物の隣で見せられます。
  • 販売と還元データを販売できます。その収益を職人や文化財の保護に戻す仕組みを構想しています。

Works

実績

公開済みの取り組みです。それぞれの記事に詳細があります。

上空から撮影した伊勢崎神社

撮影・3D化

伊勢崎神社群馬県伊勢崎市

東西南北・上下・ドローンから全方位で撮影。方向ごとに生成したデータを、自社で開発した統合ツールで1つのモデルにまとめました。

記事を読む3Dで見る ↗

井筒屋の外壁と、3D Gaussian Splattingの粒の表現

協業・公開

井筒屋大正時代末期・木造3階建て

XGRIDS の小型スキャナー PortalCam で、3フロアを約15分で撮影。SOG形式に変換し、スマートフォンのブラウザで見られる形で公開しました。株式会社アクティブリテックとの協業です。

記事を読む

本小松石に漆を施した作品

共同開催・3DGSアーカイブ

展覧会『本小松石の艶』東京・表参道

石匠・華道家・漆芸作家による本小松石の作品を、3DGSでデジタル化。会期のあとも 3Dasset.io で見られるよう、全作品をアーカイブする取り組みです。

記事を読む

透明ディスプレイに浮かぶラフレシアの3Dデータ

共同事業・テレビ紹介

植物の3Dアーカイブプラントハンター 西畠清順氏と共同

世界の植物を3DGSで記録する共同事業です。TBS「クレイジージャーニー」(2026年2月23日放送)と、日本テレビ「オー!マイゴッド! 私だけの神様、教えます」(2026年7月4日放送)で紹介されました。

TBSでの紹介日本テレビでの紹介体験会の報告

実証実験

伝統茶杓「Yuufuku-chaki」全7作品

茶杓7作品の立体データをアーカイブしました。「実物1点=3Dデータ1点」として発行し、ブロックチェーンで管理しています。作品は有限会社シームスの提供です。

記事を読む3Dasset.ioで見る ↗

3D化・特別サイト公開

箱根寄木細工箱根丸山物産

寄木細工をAIスキャニングと3Dモデリングで立体的に表現し、国内外に向けて発信する特別サイトを公開しました。

記事を読む

Process

進め方

  1. ご相談残したい対象、目的、公開する範囲を伺います。
  2. 現地の確認と撮影計画立地、周囲の建物や樹木、光の条件を確かめ、撮影の方法を決めます。
  3. 撮影地上、ドローン、スキャナーを対象に合わせて使います。
  4. 3Dデータの生成データを生成し、必要に応じて統合、軽量化、形式の変換を行います。
  5. 納品・公開データをお渡しします。3Dasset.io での公開、埋め込み、販売、注釈の設定まで行えます。

費用と期間は、対象の大きさと公開の方法で変わります。内容を伺ってお見積りします。

FAQ

よくある質問

3D Gaussian Splatting(3DGS)とは何ですか?
多数の写真から、空間を細かな粒(ガウス分布)の集まりとして再構成する技術です。写真に近い見た目のまま、好きな角度から見られる3Dデータになります。IZUTSUYAの文化アーカイブでは、この3DGSを中心に使っています。
写真測量やレーザースキャンとは、どう使い分けますか?
3DGSは、見た目と質感、その場の光の再現に向いています。図面や点検のように寸法の正確さが要る場合は、レーザースキャン(LiDAR)の点群を併用します。対象と目的を伺ったうえで、方法を組み合わせます。
撮影にはどのくらい時間がかかりますか?
対象の大きさと方法で変わります。一例として、大正時代末期に建てられた木造3階建ての建物の内部は、小型スキャナーを使い、3フロアを約15分で撮影しました。屋外の建造物は地上とドローンの両方から撮るため、天候や周囲の建物・樹木の状況に左右されます。
どんな形式でデータを受け取れますか?
3DGSの主要7形式(PLY・圧縮PLY・SPLAT・KSPLAT・SPZ・SOG・RAD)に対応しています。元データはPLYが基本です。GLB・FBX・OBJ などのメッシュ形式も扱えます。3Dプリントや制作ソフトで使う場合は、3DGSからメッシュへの変換も行います。
公開せずに、保管だけすることもできますか?
できます。3Dasset.io には、公開していないデータも保管しています。公開する場合は、ブラウザでの閲覧、外部サイトへの埋め込み、販売のなかから選べます。
データの権利は誰のものになりますか?
3Dasset.io では、権利はデータの保有者(発行者)に紐付けて管理します。登録したデータの記録はブロックチェーンで管理しています。
費用はどのくらいですか?
対象の大きさ、点数、撮影の条件、公開の方法で変わるため、内容を伺ってお見積りします。まずはお問い合わせフォームから、残したいものを教えてください。

History

これまでの歩み

  1. 建造物の外観・内観の3Dスキャニングを確立。記事
  2. 一般社団法人三次元スキャンテクノロジー協会とパートナーシップを締結。記事
  3. 箱根寄木細工を3D化し、特別サイトを公開。記事
  4. 伊勢崎神社を3D化。日本各地の建造物や文化財を3Dで保存・継承する取り組みを、「文化アーカイブ」プロジェクトとして発表。プレスリリース ↗
  5. Konel と「植物デジタル体験会 #01」を開催。記事
  6. 伝統茶杓 全7作品をアーカイブ。植物のアーカイブ事業がTBSの番組で紹介される。茶杓TBS
  7. 井筒屋を PortalCam で3DGS化。株式会社アクティブリテックと協業を開始。記事
  8. 展覧会『本小松石の艶』を共同で開催。3Dasset.io が大規模データのRAD形式に対応。展覧会RAD形式
  9. 植物のアーカイブ事業が日本テレビの番組で紹介される。記事
  10. 3Dasset.io に注釈機能を追加。3DGS Mesh Converter のベータ版を公開。注釈メッシュ変換

ただ「記録する」のではなく、
未来で「再び出会える」形で残す。

まずは、残したいものを教えてください

建物1棟でも、作品1点でも。対象と目的を伺い、方法と費用をご提案します。

お問い合わせ3Dスキャニングについて

プロジェクト開始:2024年 / このページの最終更新:2026年10月5日