ガウシアンスプラッティング(3D Gaussian Splatting)とは

写真や動画から、その場所や物を「光ごと」3Dで残す。それがガウシアンスプラッティング(3D Gaussian Splatting、略して3DGS)です。この記事では、仕組み、ほかの3D化技術との違い、得意と苦手、使われ方、データの扱い方、そして撮影を依頼するときの進め方までを、実物の3Dデータを動かしながら説明します。

3D Gaussian Splatting によるスキャンのイメージ。室内の壁や床が、色のついた小さな粒の集まりで描かれている

株式会社IZUTSUYA | 最終更新:2026年10月5日

30秒でわかる要点

  • ガウシアンスプラッティングは、たくさんの写真から、空間を色のついた半透明の粒の集まりとして再現する技術です。2023年に発表されました。
  • 写真に近い見た目のまま、好きな角度から見られます。ガラスの映り込み、金属の艶、細い枝や葉のように、これまでの3D化が苦手だったものに強いのが特長です。
  • スマートフォンのブラウザでも動きます。専用のアプリは要りません。
  • 苦手なのは、正確な寸法の保証、あとからの編集、3Dプリントです。レーザー計測やメッシュへの変換と組み合わせて補います。
  • スマートフォンのアプリで試せます。建物や文化財、失敗できない撮影は、依頼したほうが確実です。

ガウシアンスプラッティングとは

ガウシアンスプラッティングは、対象をいろいろな角度から撮った写真をもとに、その空間を3Dで再現する技術です。正式な名前は 3D Gaussian Splatting、略して3DGSと呼びます。

いちばんの特徴は、面を作らないことです。これまでの3Dデータは、三角形の面をつなぎ合わせて形を作ってきました。ガウシアンスプラッティングは、面の代わりに、色のついた半透明の粒を空間に数十万個から数百万個も並べます。粒はそれぞれ、位置、大きさ、向き、色、透明度を持っています。この粒を画面に重ねて描くと、写真のような絵になります。

名前の意味も、そのままです。

  • ガウシアン:粒の形のこと。中心が濃く、外側へ向かってなだらかに薄くなる、ぼんやりした楕円です(数学でいうガウス分布)。
  • スプラッティング:描き方のこと。粒を画面に「ぺたっ」と投影して、重ねていきます。

この技術は2023年、フランスの研究機関 Inria とドイツのマックス・プランク情報学研究所の研究者が、コンピューターグラフィックスの国際会議 SIGGRAPH で発表しました(論文名:3D Gaussian Splatting for Real-Time Radiance Field Rendering)。写真並みの見た目の3Dを、フルHDの解像度でリアルタイムに動かせることを示し、そこから一気に広まりました。

呼び方はいくつかあります。3DGS、Gaussian Splatting、ガウシアン・スプラッティング、ガウシアンスプラット。どれも同じものを指しています。できあがったデータは「3DGSデータ」や「スプラット」と呼ばれます。

まず、実物を動かしてみる

説明より先に、触ってみてください。下は、当社のオフィス兼ギャラリー「井筒屋」(東京・新富町)の1階を、3D Gaussian Splattingで記録したデータです。ボタンを押すと読み込みが始まります。指やマウスで回して、近づいてみてください。

井筒屋の1階を記録した3Dデータ。塗り壁と木の柱に囲まれた室内に、丸い木のテーブルと椅子がある

井筒屋 1階。大正時代の末期に建てられた、木造3階建ての建物です。XGRIDS の PortalCam で、2026年3月16日に撮影しました。データは SOG 形式で約25MBです。動かない場合は 3Dasset.io で開く からご覧ください。

塗り壁の質感、柱の木目、足元からこぼれる照明の光。近づいても形が崩れにくく、回しても光の当たり方が不自然になりません。これが、粒で描くことの強みです。

仕組み:写真が3Dになるまで

難しい数式は使わずに、4つの段階で説明します。

  1. 壺のまわりを囲むように、複数のカメラが配置されている図

    STEP 1撮る

    対象のまわりを回りながら、写真や動画を撮ります。となり合う写真が大きく重なるように撮るのがコツです。

  2. カメラの位置と、壺の形をなぞるまばらな点の集まりの図

    STEP 2位置を割り出す

    写真どうしを照らし合わせて、それぞれを撮った位置と向きを計算します。同時に、対象の形をなぞる、まばらな点の集まりができます。

  3. 点が、色のついたぼんやりした楕円の粒に置き換わっていく図

    STEP 3粒に育てる

    点を、色のついた半透明の粒に置き換えます。粒を並べて描いた絵と、実際の写真を見比べ、差が小さくなるように粒の形・色・濃さを何万回も調整します。足りないところには粒を足し、要らない粒は消します。

  4. 完成した壺を、好きな角度から見回せることを示す図

    STEP 4好きな角度から見る

    できあがった粒を、見ている方向に合わせて画面に重ねて描きます。計算が軽いので、ブラウザやスマートフォンでもなめらかに動きます。

ポイントは、粒の色が見る方向によって変わるように作られていることです。正面から見ると白く光り、横から見ると暗い。そういう艶や映り込みを、粒が覚えています。写真のように見える理由は、ここにあります。

AIが想像で描いているわけではありません

調整の過程で機械学習の手法を使いますが、行っているのは「写真と合うように粒を整える」作業です。写っていないものを作り出すことはありません。そのぶん、撮っていない場所は再現されません。どこから、どれだけ撮るかが、仕上がりを決めます。

フォトグラメトリ・NeRF・点群との違い

現実のものを3Dにする方法は、ほかにもあります。同じ壺を3つの方法で表すと、こうなります。

  • 三角形の面をつないで表した壺

    MESHメッシュ

    三角形の面をつなぎ、表面に画像を貼ります。写真から作る方法をフォトグラメトリ(写真測量)と呼びます。

  • たくさんの点の集まりで表した壺

    POINT CLOUD点群

    位置を持つ点の集まりです。レーザーで距離を測る LiDAR(ライダー)で取得します。

  • ぼんやりした楕円の粒を重ねて表した壺

    3DGSガウシアン

    色のついた半透明の粒を重ねます。面を作らないので、境目のあいまいなものも表せます。

それぞれの向き・不向きを、表にまとめます。NeRF(ナーフ)は、3DGSの少し前に広まった技術で、空間をニューラルネットワークの中に覚えさせる方法です。

3DGSフォトグラメトリ
(メッシュ)
NeRFLiDAR点群
データの中身色のついた半透明の粒三角形の面と画像ニューラルネットワーク位置を持つ点
見た目の自然さ◎ 反射、透明、細い物に強い○ 表面のはっきりした物に強い◎△ 点の集まりに見える
表示の軽さ◎ ブラウザでリアルタイム◎△ 元の手法は描画に時間がかかる○
寸法の正確さ△ 単体では保証できない○△◎
編集・加工△ 発展途上◎ CG・ゲームの標準× 難しい△
3Dプリント× メッシュへの変換が必要◎×△
向いている用途見せる、残す、体験させる作る、加工する、出力する研究、映像測る、設計する

どれか1つが優れている、という話ではありません。見せたいなら3DGS、作り込みたいならメッシュ、測りたいなら点群。目的によって使い分け、必要なら組み合わせます。当社でも、3DGSを中心に、写真測量やレーザー計測を対象に合わせて選んでいます。

得意なこと、苦手なこと

得意なこと

  • 反射や透明:ガラス、水面、金属の艶、漆の光沢。見る角度で変わる光を、そのまま残せます。
  • 細いもの、やわらかいもの:木の枝、葉、髪の毛、布、ふわふわした毛。面にしにくいものを、粒で表せます。
  • 広い空間:部屋、建物、街並み。まるごと取り込んで、歩くような目線で見られます。
  • 撮影の短さ:大正時代末期に建てられた木造3階建ての当社オフィス兼ギャラリー「井筒屋」は、3フロアの撮影が約15分でした(井筒屋の3DGS化)。
  • 見せやすさ:URLを開くだけで、スマートフォンのブラウザで動きます。サイトへの埋め込みもできます。

苦手なこと、気をつけること

良いことばかりではありません。苦手なことと、当社での補い方を並べます。

苦手なこと補い方
撮っていない場所は再現されない。裏側、屋根の上、物陰は、撮らなければ穴になります。撮影の前に、どこから見せたいかを決めます。屋外は地上とドローンを組み合わせます。木や隣の建物で死角ができる現場では、方向ごとに作ったデータを1つにまとめます(伊勢崎神社の例)。
寸法の正確さを保証できない。見た目は正確でも、図面に使える精度とは別の話です。寸法が必要な現場では、LiDARで点群も取ります。1回の撮影から、点群・BIM・3DGSをまとめて作ることもできます(点群×BIM×3D/4D Gaussian)。
動くものがあると、ぼやける。人通り、風で揺れる葉、流れる水は苦手です。人の少ない時間に撮ります。動きそのものを残したい場合は、4D Gaussian Splatting を使います(後述)。
そのままでは3Dプリントや制作ソフトで使えない。面が無いためです。メッシュ(GLB/STL/OBJ)に変換します。変換用のWebサービスをベータ版で公開しています(3DGS Mesh Converter)。
データが大きくなりやすい。建物まるごとだと、元のデータは数GBになることがあります。公開用に圧縮します。10GBのデータを、スマートフォンのブラウザで見られる形にした例があります(RAD形式への対応)。
天気と光に左右される。強い直射日光は、濃い影と白飛びを作ります。屋外は、曇りの日や日の傾かない時間帯を選びます。

「うちの建物や作品でも撮れるのか」を知りたい方へ

対象と使い道を教えていただければ、向いている方法と進め方をお答えします。3DGSの撮影だけ、というご相談も歓迎です。

相談する依頼の進め方を見る

何に使われているか

当社が実際に手がけたものを中心に、使われ方を紹介します。

上空から撮影した伊勢崎神社と周囲の街並み

文化財・建造物を残す

災害や老朽化で失われる前に、いまの姿を立体のまま記録します。伊勢崎神社は、地上とドローンから全方位で撮影しました。

文化財・文化の3Dデジタルアーカイブ

本小松石と漆を組み合わせた作品

工芸・美術作品を記録する

石の肌、漆の艶、木目。展覧会『本小松石の艶』の全作品や、伝統茶杓7作品を対象に、3DGSでの記録に取り組んでいます。茶杓では「実物1点=3Dデータ1点」として発行する仕組みも実証しています。

本小松石の艶 伝統茶杓

透明ディスプレイに表示したラフレシアの3Dデータ

植物・自然物を残す

花や希少な植物は、その時期にしか見られません。葉の薄さやトゲの細さは、粒で表す3DGSと相性のよい題材です。これまでに1,000点を超える植物を記録しています(非公開分を含む)。

植物デジタル体験会

LiDARで取得した建物と道路の点群データ

建築・インフラの記録と点検

寸法は点群で、見た目は3DGSで。1回の撮影から、設計に使うデータと、説明や広報に使うデータの両方を作ります。インフラ点検への応用も検討しています。

点群×BIM×3D/4D Gaussian インフラ検査への応用

3Dasset.ioの画面。建物や文化財の3Dデータが並んでいる

施設の紹介、観光、不動産

公式サイトに3Dをそのまま埋め込めます。街並みや大きな建物は、中を歩くような目線で見せられます。現地に来られない人や、海外の人にも届きます。

ウォークスルー表示

4DGS.jpの画面。踊る人物を、視点を変えながら再生している

映像、ゲーム、XR

実在の場所を、そのまま背景や舞台として使えます。人の動きまで残す4D Gaussian Splatting と組み合わせると、舞や所作を好きな角度から再生できます。

4DGS.jp

データの形式と、見る・配る方法

3DGSのデータには、主に7つの形式があります。元になるのはPLYで、そこから用途に合わせて軽い形式に変換します。

形式特徴向いている場面
PLYすべての元になる標準の形式。情報量が最も多い保管、編集、変換の元
圧縮PLYPLYを約1/4に圧縮。互換性が高いWebでの表示
SPLATとても軽い。表示が速いブラウザでの表示
KSPLAT読み込みが速い。少しずつ表示できるブラウザでの表示
SPZPLYの約1/10の大きさで、見た目を保つ配布、アプリ
SOGとても高い圧縮率。101MBのデータが8MBになった例がありますスマートフォンでの表示
RAD見ている部分だけを順に読み込む。1億粒を超える規模でも扱える街並み、大きな建造物

形式が多いのは、技術が若いからです。標準化も進んでいます。3Dデータの国際的な標準を定める Khronos Group は、3DGSを glTF という標準形式で扱うための拡張を進めていて、2026年2月にリリース候補が公開されました(Khronos Group の発表)。

見る

手元に3DGSのファイルがあれば、ブラウザにドラッグ&ドロップするだけで見られます。当社の 3D Gaussian Splatting Universal Viewer は、上の7形式に対応した無料のビューワーです。インストールも登録も要りません。

配る、公開する、売る

当社が運営する 3Dasset.io は、3DGSに対応した3Dデータのプラットフォームです。上の7形式(PLY・圧縮PLY・SPLAT・KSPLAT・SPZ・SOG・RAD)すべてと、GLB・FBX・OBJ などを合わせて15種以上の形式を扱えます。

  • 公開と埋め込み:URLを共有するだけで見られます。自社サイトにも埋め込めます。
  • 注釈:3Dの中の見せたい場所にピンを立て、解説を付けられます。見どころを順に案内する見せ方もできます。
  • ウォークスルー:建物や街並みを、歩く目線で見られます。当たり判定の設定は要りません。
  • 販売と保管:ライセンスを付けて販売できます。登録したデータの記録は、ブロックチェーンで管理します。

この記事の上のほうで動かした井筒屋のデータも、3Dasset.io から埋め込んでいます。

自分で作ってみる

3DGSは、スマートフォン1台から試せます。まず自分でやってみると、何が得意で何が難しいのかが、すぐに分かります。

道具は3種類

  • スマートフォンのアプリ:撮影から生成までをアプリの中で行います。Scaniverse、Luma AI、Polycam、KIRI Engine などがあります。小物や家具、部屋の一角なら、これで十分に楽しめます。
  • カメラとパソコンのソフト:一眼カメラなどで撮った写真を、パソコンで処理します。Postshot などのソフトがあります。画質を追い込めますが、性能の高いグラフィックボードが要ります。
  • 専用のスキャナー:複数のカメラとLiDARを載せた手持ちの機材です。歩くだけで、広い空間を短時間で取り込めます。

きれいに撮るコツ

  1. ゆっくり、重ねて撮る。となりの写真と7〜8割が重なるように、対象のまわりを回ります。
  2. 高さを変えて、3周する。目の高さ、見下ろす高さ、見上げる高さ。
  3. 明るさをそろえる。屋外は曇りの日が向いています。強い直射日光の日に神社を撮ったときは、濃い影の部分でデータが欠けました。
  4. 動くものを入れない。人、車、揺れる枝。自分の影にも注意します。
  5. ブレとピンぼけを避ける。1枚でも多いほうがよい、とは限りません。ぼけた写真は外します。
  6. つやのある物は、角度を増やす。映り込みは、角度ごとの写真が多いほどきれいに残ります。

自分でやるか、依頼するか

自分で作るのが向いている依頼したほうがよい
小物、家具、部屋の一角建物まるごと、境内、街並み、高いところ
試してみたい、社内で検討したい公式サイトや展示で公開する
撮り直しができる撮り直しができない(取り壊し前、会期中の展示、貸し出し中の作品)
見た目が分かればよい寸法も必要、メッシュや図面にもしたい
データは手元にあればよい保管、公開、権利の管理、販売まで任せたい

撮影を依頼するには

ここからは、当社(株式会社IZUTSUYA)に依頼する場合の話です。当社は2024年から、3D Gaussian Splatting を3Dスキャンの中心に据えてきました。建造物、工芸品、植物、インフラまで、対象に合わせて方法を選びます。

撮影だけでも、公開まででも

3DGSの撮影とデータの納品だけ、というご依頼をお受けしています。保管、公開、サイトへの埋め込み、販売まで使うかどうかは、あとから決められます。

対象に合わせて、機材を使い分けます

工芸品のような小さな物は、一眼レフカメラと、レーザー方式の3Dスキャナー(Revopoint MetroY Ultra)で。建物の外観は地上とドローンから、室内は手持ちのスキャナーや360度カメラ(Insta360 X6、DJI Osmo 360)で撮ります。寸法が要る現場では、自社保有のLiDARスキャナー(3DMakerpro Eagle)から、連携企業の産業用LiDARまでを使い分けます。

費用を抑える工夫

撮影後のデータの整形、最適化、形式の変換は、多くの工程をAIで自動化しています。建物のデータで、以前は数百万円かかっていた制作が数十万円になるなど、ケースによっては従来の1/10以下の価格帯で提供できる場合があります。

進め方

  1. ご相談残したい対象、目的、公開する範囲を伺います。
  2. 現地の確認と撮影計画立地、周囲の建物や樹木、光の条件を確かめ、撮影の方法を決めます。
  3. 撮影地上、ドローン、スキャナーを、対象に合わせて使います。
  4. 3Dデータの生成データを生成し、必要に応じて統合、軽量化、形式の変換を行います。
  5. 納品・公開データをお渡しします。3Dasset.io での公開、埋め込み、注釈の設定まで行えます。

相談のときに、教えてほしいこと

次の6つが分かると、方法と費用の見当を早くお伝えできます。決まっていない項目があっても構いません。

  • 何を撮るか:建物、室内、作品、植物など。大きさや点数も。
  • どこにあるか:所在地と、屋内か屋外か。
  • 何に使うか:記録、サイトでの公開、展示、設計、3Dプリントなど。
  • 誰に見せるか:一般に公開するか、関係者だけか、保管だけか。
  • 寸法の正確さが要るか:見た目が分かればよいか、図面や点検に使うか。
  • いつまでに要るか:取り壊しや会期など、期限があればその日付。

費用は何で決まるか

費用は個別のお見積りです。主に、次の5つで変わります。

  • 対象の大きさと数
  • 現場の条件(高所、狭い場所、立ち入れる時間)
  • 求める精度(見た目だけか、寸法も必要か)
  • 納品する形式(3DGSのみか、メッシュや点群も必要か)
  • 保管・公開・販売まで行うか

3D Gaussian Splatting の撮影を相談する

「この建物は撮れるか」「この予算で何ができるか」といった段階のご相談で構いません。対象の写真が1枚あると、話が早く進みます。

お問い合わせフォームへ3Dスキャンのサービスを見る

動きも残す:4D Gaussian Splatting

3DGSが記録するのは、止まった一瞬です。そこに時間の軸を足して、動きごと残すのが 4D Gaussian Splatting(4DGS)です。踊りや所作、職人の手の動きを、再生しながら好きな角度から見られます。

当社は、4DGSの専用ビューワーを無償で公開し、配信のためのプラットフォーム 4DGS.jp を運営しています。固定したスマートフォン1台の動画から4DGSを生成するレンダラーも開発中で、2026年内の一般公開を目指しています(開発のお知らせ)。

よくある質問

ガウシアンスプラッティングとフォトグラメトリは、何が違いますか?

どちらも写真から3Dを作りますが、できあがるデータが違います。フォトグラメトリは三角形の面(メッシュ)を作り、ガウシアンスプラッティングは色のついた半透明の粒を並べます。見た目の自然さ、とくに反射・透明・細い物の再現は、ガウシアンスプラッティングが得意です。編集や3Dプリントは、メッシュのほうが向いています。

NeRFとは、どう違いますか?

NeRFは、空間をニューラルネットワークの中に覚えさせる技術です。見た目の質は近いのですが、元の手法は1枚の絵を描くのに時間がかかりました。ガウシアンスプラッティングは、粒を画面に重ねるだけなので表示が速く、ブラウザやスマートフォンでも動きます。

スマートフォンだけで作れますか?

作れます。撮影から生成までを行えるアプリがあります。小物や部屋の一角なら、十分に試せます。建物まるごとや、公開を前提とした撮影は、機材と経験の差が出やすいので、依頼をおすすめします。

写真は何枚くらい必要ですか?

対象によって変わります。目安として、小物で数十枚から200枚ほど、部屋や建物では数百枚以上です。枚数よりも、写真どうしがしっかり重なっていること、ぶれていないことのほうが大切です。動画から切り出す方法もあります。

データは、どのくらいの大きさになりますか?

元のPLYで、小物なら数十MBから数百MB、建物まるごとだと数GBになることがあります。公開するときは軽い形式に変換します。101MBのデータがSOG形式で8MBになった例や、10GBのデータをRAD形式にしてスマートフォンのブラウザで見られるようにした例があります。

寸法を測れますか?

3DGSだけでは、図面に使える精度を保証できません。寸法が必要な場合は、LiDARで点群も取得し、組み合わせて使います。ご相談のときに、必要な精度を教えてください。

3Dプリントや、Blender・Unity などの制作ソフトで使えますか?

3Dプリントや、面を前提とした制作には、メッシュへの変換が必要です。当社では、3DGSのデータをGLB・STL・OBJに変換するWebサービス(3DGS Mesh Converter、ベータ版)を公開しています。3DGSのまま読み込める制作ソフト向けのプラグインも増えています。

撮影だけを依頼できますか?

できます。3DGSの撮影とデータの納品だけ、というご依頼をお受けしています。保管や公開が必要になったら、あとから追加できます。

費用は、どのくらいかかりますか?

対象の大きさ、現場の条件、必要な精度、納品する形式によって変わるため、個別にお見積りします。まずは、対象と使い道をお知らせください。

撮影したデータの権利は、どうなりますか?

3Dasset.io では、権利をデータの保有者(発行者)に紐づけて管理します。文化財や作品のように所有者や作者がいる対象は、撮影と公開の前に、権利を持つ方の同意が必要です。公開する範囲や販売の可否も、ご相談のうえで決めます。

まとめ

ガウシアンスプラッティングは、現実を「見たまま」3Dで残す技術です。面ではなく粒で描くことで、光や質感、細かなものまで写し取れるようになりました。ブラウザで誰でも見られるので、残したデータを届けるところまで、ひと続きで考えられます。

一方で、寸法、編集、3Dプリントは得意ではありません。目的に合わせて、点群やメッシュと組み合わせるのが現実的な使い方です。

残したい建物や作品がある方、3Dで見せたい場所がある方は、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた会社

株式会社IZUTSUYA(東京都中央区)。2024年から3D Gaussian Splatting による3Dスキャンを手がけ、3Dデータのプラットフォーム「3Dasset.io」と、4DGSの配信プラットフォーム「4DGS.jp」を運営しています。公式YouTubeチャンネル「3DGS&4DGS」の登録者は10万人を超えました。